ちょっとしたもったいなさから始まった
「これ、流しちゃうのってなんか…もったいなくない?」
ある冬の夜、湯船から上がった私は、ふとそう思いました。
その日のお湯は、まだほんのりあったかくて透明。
家族3人が入ったあととはいえ、目立った汚れもない。
お風呂の残り湯。
なんとなく「使える気がする」と思いつつも、“洗濯に使って大丈夫なの?”という不安から、ずっと手を出せずにいました。
「みんなやってる?」って気になったら
ネットで調べてみると、思った以上に多くの人が「残り湯洗濯」をしていました。
総務省の家計調査によれば、約半数の家庭が実践中とのこと。
理由はシンプル。「水道代の節約」です。
しかも洗濯機によっては、最初から“風呂水ポンプ”が付属しているモデルも多く、思ったよりハードルは低い。
「なるほど、やってみる価値はありそうだ」
そう思って、私は試してみることにしました。
実際どうだった?使ってわかったこと
最初に感じたのは「えっ、こんなに簡単なの?」という拍子抜けでした。
- 洗濯機の横にポンプを置いて、ホースをお風呂に入れるだけ
- スイッチを押せば勝手に残り湯を吸い上げてくれる
一度やれば、翌日からは何も考えずに使えるようになります。
面倒くささゼロ。慣れれば2秒です。
洗い心地とにおい、正直どうだった?
ここが一番気になるところですよね。
正直なところ、入浴後すぐの“キレイめな残り湯”であれば、においも汚れも全然気になりませんでした。
ただ、注意点もあります。
私が一度やらかしたのは、「夜のお湯を翌日の夜まで置いた」ケース。
少しだけ、においが気になる仕上がりになりました…。
それ以来、我が家のルールは「当日中か翌朝まで」。これでにおい問題はゼロに。
気になる節約効果は?
実際にどれくらい節約になったのか、2024年のデータをもとに出してみました。
- 1回の洗濯で使う水:約50L
- 週5回の洗濯 × 50L × 52週 = 13,000L(13㎥)
- 水道料金:約0.24円/L(上下水道合算)
- → 年間 約3,120円の節約
加えて、すすぎにも残り湯を使う週もあるので、
実質 4,000円〜5,000円/年 の節約になっていると思います。
小さな金額かもしれませんが、1年通して見るとやっぱり嬉しいものですよ。
はじめる前に知っておきたかったこと
「もっと早く知っていれば」と思ったポイントもあります。
これから始める方のために、いくつかシェアしますね。
- 入浴剤入りの湯は使わない方がいい:香料が衣類に残ることがある
- すすぎは水道水が安心:雑菌やにおいリスクを減らせる
- フィルターの掃除は月1:ポンプの吸い上げがスムーズに
あとは、子どもの服や下着は「洗い:残り湯」「すすぎ:水道水」に分けると安心感があります。
ちょっとした手間が、ちょっと嬉しい未来に
お風呂の残り湯を使うようになってから、水道代の明細を見るのがちょっと楽しみになりました。
数字で「節約できてる」と分かるのは、思った以上に嬉しいものです。
もちろん、完璧にやる必要はありません。
できる日だけ、洗いだけ、使えるときだけ。
そうやって「無理なく続けられるスタイル」を見つけていけば十分です。
まずは一度、やってみる?
お風呂の残り湯をそのまま流すか、洗濯に活用するか。
それだけで、年間数千円が手元に残る可能性があります。
ほんのひと手間で、生活がちょっと豊かになるなら——
やってみる価値、あると思いませんか?
今日から1回だけ試してみる。
それが、あなたの節約習慣の第一歩になるかもしれません。
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