「これって、うちだけなのかな…」
年金生活に入ってから、毎月の食費を見直すようになったという方は少なくありません。
でも、同じような立場の人が実際にどれくらいの金額でやりくりしているのかって、意外とわからないものですよね。
この記事では、年金生活における食費の平均的な目安や、続けやすい節約術をご紹介します。
ちょっとした工夫で、日々の暮らしがぐんと楽になりますよ。
「うちの食費、多い?」そんな不安、ありませんか?
先日、知人の70代のご夫婦と話していた時のことです。
「毎月の食費が6万円を超えるの。これって多いのかしら?」
そんな一言に、周りの方々も一斉に頷いていました。どうやら、多くの人が『自分の食費は平均より多いのでは?』と不安に思っているようです。
でも実際のところ、みんな本当はいくらぐらい使っているのでしょうか?
まずは、その“相場感”から見ていきましょう。
平均はいくら?リアルな数字で見える化
総務省の家計調査(2024年版)によると、高齢夫婦の世帯における月の食費は約6.5万円が平均とされています(※外食含む)。
ちなみに、単身高齢者世帯では約3.5万〜4万円前後です。
もちろんこれはあくまで平均値。
都市部に住んでいるか、地方か。自炊中心か、外食が多いか。それだけでも数字は大きく変わります。
とはいえ、目安としては以下のような範囲が一般的です。
世帯構成 | 食費の平均額(月) | 補足 |
---|---|---|
高齢夫婦二人暮らし | 約6万〜6.5万円 | 外食を控えると5万円台も可 |
高齢単身者 | 約3.5万〜4万円 | 自炊が中心の場合 |
「節約=我慢」じゃない。続けられるコツとは?
節約と聞くと、真っ先に「我慢」という言葉が浮かんできませんか?
でも、実はちょっと目線を変えるだけで、無理なく、気持ちよく続けられるようになるんです。
ポイントは、「やらないことを決める」ことと「パターン化する」こと。
一つひとつ見ていきましょう。
1. スーパーに行く回数を減らす
「今日は何か安いものあるかな〜」とスーパーに行くと、つい予定外のものまで買ってしまいがち。
週に1〜2回、必要な分だけをリストアップして買い物すれば、それだけでムダな支出が減ります。
2. 冷凍庫をうまく使う
まとめ買いをした食材は小分け冷凍が基本。
とくにお肉やお魚は、1食分ずつに分けてラップ&ジッパー袋で保存すれば、廃棄も減らせます。
3. 外食は「楽しみの日」に
外食はどうしても割高になります。
でも「外食しない!」と決めてしまうと逆にストレス。
月に1〜2回、ご褒美の日として楽しむと、心にも財布にも優しいバランスが取れます。
4. 見切り品・特売の達人になる
閉店前のスーパーをのぞいてみると、思わぬ掘り出し物が見つかることも。
とくに夕方17〜18時以降は、生鮮食品の値引きがはじまる店舗が多いです。
「今日はなかったけど、こういう日もあるよね」と、気楽に構えるのがコツ。
Q&A:よくある質問にざっくり答えます
Q1:月5万円以内に抑えるのって難しいですか?
意外とできます。特に外食が少ない方なら、食費はグッと下がります。
実際に、月4万円台でやりくりしている方も珍しくありません。
Q2:節約すると食の楽しみが減りませんか?
逆です。
買うものが厳選されるので、旬の食材や、体にやさしいものに意識が向くようになります。
結果として、「ちゃんとした食事」が増えたという声も多いですよ。
Q3:生協って高いイメージがありますが…
確かに少し割高な印象はあるかもしれませんが、「買いすぎない」という点ではとても有効です。
一度試してみて、自分に合えばOK。合わなければやめてもいいのです。
まとめ・次のアクション
年金生活における食費の平均は、夫婦で約6万円台、単身で約4万円前後。
「思っていたより多かった」「うちもこれくらいかな」と、それぞれ感じ方はあると思います。
大事なのは、無理をせず、少しずつ見直すこと。
今日からできる工夫で、暮らしはもっと楽になります。
まずは、次の買い物のときにメモを1枚だけポケットに入れて出かけてみてください。
それが、節約生活の最初の一歩になるかもしれません。
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